1社に長く勤める、石の上にも3年というのが美徳とされていた時代に比べると、転職はかなりカジュアルな行為に変わってきた。
今や、1社でキャリアを終える方がかなり珍しい。
僕自身、20代のうちに3度の転職をした。
都度賛否両論あったが、僕は自分の過去の選択を全く後悔していない。
広告会社に勤めていた頃は、殆ど22時以降の退社が通常だったから、未だに定時で退社するのに慣れていない。
今は仕事終わりにジムに行ったり友人と食事をしたり。
これまでよりもとても健康的になった。
最近、僕の周りでも転職が活発だ。
僕には、行きつけの居酒屋が2つあった。
店長は39歳の男性。
30代前半の時に離婚をして、今は実家暮らしだそう。
年齢が離れた僕ともフランクに接してくれて、時間を持て余すといつも店で寛いでいた。
ちょっと変わった人だった。
彼は毎週SNSで店のイベント告知をしていた。
とあるイベントの日、店にお客さんが行くとお店は閉店していた。
彼は雇われ店長で、オーナーにも退職の意向を一切告げずに辞めたらしい。
業界は狭く、そういう話は直ぐに広まる。
接客業を生業とする人にとって、お客さんを蔑ろにしてしまったのはとても残念に感じた。
彼のSNSでは実は退職して今は既に違う店で働いていると、極めてポップに投稿されていた。
その後、僕が彼の店に足を運んだことは、一度も無い。
飲食の人手不足と人材の出入りは著しく、
休みが取れず体調を崩してしまう人も多く見る。
地方の人手不足はかなり深刻化している。
近頃、本屋でこんな本をたまたま見かけた。
内容は全く知らないけれど。
変わりがいくらでもいるように作用する組織の方が健全。
そうでない仕事が多いのがまだまだ現状かもしれないけど。