アラサーの独り言

餃子とビールとJEEPを愛する平成生まれの元広告マン、現海外事業コンサルタントの雑記。

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カネカの「育休復帰直後・マイホーム購入後の転勤辞令」は乱暴なハラスメントなのか。

ツイッターで、「カネカ」の転勤辞令が話題になった。

育休を取得し、マイホームも購入していたカネカに勤める夫が、育休復帰直後に転勤を命じられたことを、妻がツイッターで呟いたのが発端だ。

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騒動後、カネカが企業サイトの育休関連ページを削除したことも火に油を注ぐ形でさらに話題となった。

カネカの広報担当者が、削除したのは故意ではないと発表している。故意じゃない意味がよく分からないが…。

 

カネカの対応はさておき、果たして今回のような「育休復帰直後の転勤」はハラスメントなのだろうか。

 

ホームページ削除の対応は一旦隅に置いておくとして、カネカに全く罪は無いし、これがハラスメントと訴えるほうが横暴だと個人的には感じてしまう。

ツイートした妻の気持ちは分かる。

 

でも、企業が下す判断と個人の家庭事情や感情は全く別物。

 

タイミングは確かに悪かったかもしれないが、全国転勤が前提の会社で、マイホームを購入したから転勤の情状酌量を求めるのはお門違い。

会社は利益追求のためにある。

 

転勤しない方が会社のメリットになるのなら、会社はそうしただけのことだ。

 

育休制度もあるけど、全国転勤がある。

カネカの企業体質とか文化は置いといて、この件は、それ以上でもそれ以下でもない。

 

さらに言うと、育休を取ったりマイホームを購入する時点で、転勤に対するリスクヘッジを怠っていたのではないか。

会社に身を委ね過ぎていたとも感じる。

 

カネカが良い会社か悪い会社とか、この件がハラスメントかどうかは本質じゃない。

大企業に入社したとしても、安定など幻想だということに気付き、サラリーマンが働き方を考えるよう目を覚ますべきというのがこのことから得るべき本質だ。(今更感あるけど。

 

トヨタだって、終身雇用制度の終わりを示唆した。(今更だけど。

 

大企業と呼ばれる会社に入っても、雇用と昇進昇給はもう当たり前に保証されない。

まして、住む場所を会社に委ねることが如何に不都合かを象徴する出来事だ。

 

さらに副業も禁止だと尚更不味い。

会社も個人もアップデートしないから、会社は新陳代謝を失い、その会社のみに適応してきた個人は他の会社からは必要とされない。

焦ったときには、転職先が無くて露頭に迷う。

 

 

サラリーマンよ、目を覚ませ。

もう会社は守ってくれない。

 

自戒を込めて。