先ず始めに、新卒で入社した会社で長く働き続けることができる人は、凄いと思う。
僕は、20代で3回も転職したからだ。
就活のとき、嫌というほど自己分析をさせられる。僕が新卒で入った会社を4ヶ月で退職したのは、自己分析が足りなかったからだろうか。
そもそも、自己分析を“させられた”と常に受身で行なっていた就活なのだから、4ヶ月で辞めてしまうのは自然な流れだったのだろう。
正直、僕にはやりたいことが無かった。
数多ある会社の中から入社できるかも全くわからないのに無理に志望動機をこじ付け、エントリーシートを書かないといけない。
そんな感覚で僕は就活をしていた。
経済学部だった僕の周りは、銀行など金融機関に就職する人が多く、僕も何となく地元の銀行にOB訪問をしてみた。
まず、銀行に興味が全く湧かない。
自分が入社したいなぁと思える要素が、当時は全く見つからなかった。
そんなことを思いながら、口から出る志望動機は、「自分が育った地域で多様な企業と関わりながら地域貢献できるのが○○銀行だと思い、御行での業務を通じて地域で活躍できる人材になりたい。」などと最強につまらない内心は1ミリもそんなこと思っていない陳腐な事を面接官に話す自分がいた。
僕にとっての新卒の就職活動は、こんな風にでっち上げの自分を形成し、薄っぺらい外面で社会と接した中身の無い時間だった。
ただ、就活中に気付いたことがあった。
それは、案外人前で話したり、面接官の前で整然と話すのが得意だということがわかった。
よくも思ってもいないことをこんなにペラペラとスムーズに話せるなぁと、無駄に感心した。
(でも、やっぱり就活で嘘はつかない方が良い。)
思えば、大学生の時にしたコールセンターのアルバイトも、結構得意だった。プッシュ型の営業電話でも案外受注を取れるし、受身の電話応対もそれなりにそつなくストレスを感じずこなしていた。
今僕は、学生のときは絶対にやりたくないと思っていた営業をやっている。広告代理店の営業なので、プッシュ型の営業よりもプロデューサーやプランナーの立ち位置だが、今思えば話すのが得意だということは、人前に出る仕事の方が向いていたのだ。
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個性は勝手ににじみ出る
まだ何のスキルも無い新人の頃、よく同期の中で個性を出せ、という先輩がいた。
僕は、今ならこの考えには100%反対だ。
個性は、意図的に出すものでは無く、がむしゃらに取り組んだ結果滲み出るものだからだ。
そもそも、文系卒の新入社員であれば特に、個性もクソもない。
最初は能力に差はほぼ無いのだから、個性を気にする必要は全く無い。
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新人がやるべきことは、即報告・即連絡・即相談
何もスキルがまだ無く、自分に決裁権が無い新人時代は、とにかく即レスすることだ。
新人が上司に安心感を与え、こいつはやれると思われる要素はこれに尽きる。
とにかく、自分でボールを持つ時間を短くする。
メールは適切な文面を考えながら即返信、報告や相談は、タイミングや適切な質問の仕方を考えて誰よりも早くやる。
これができていれば、既に個性は滲み出ている。
僕は、新入社員の頃、返信遅い・報告連絡少ないという最低な新人であった。
社会人の個性を、履き違えていたのだ。