9月6日深夜、突然視界が大きく揺れた。
ベッドから転げ落ちて、今までに体感した事がない大きな揺れに慄いた。
揺れが収まり、窓から外を眺めると、札幌の街並みが見たことのない暗闇に包まれていた。
自分の部屋の電気が付かない。
停電したんだと、その時気付いた。
外はサイレンが鳴り響いて奇妙に慌しくなった。
近隣住民も慌てて外にぞろぞろ出てくる。
状況がよく掴めないまま、揺れが落ち着いてから少し眠ってしまった。
僕は札幌に住んでおり、今回の北海道地震の影響を大きく受けた。
僕は今、停電中の家の中で、このブログを書いている。
恥ずかしながら、今まで日本各地であらゆる災害が起こっていたにもかかわらず、僕はいつもどこか他人事の気持ちでいた。
だから、何の対策もしていなかった。
まさか札幌がこんなことになるなんて、今でも正直信じ難い。
自分が被災するとは、正直1ミリも思ってなかった。
とてつもない揺れを深夜に感じ、瞬く間に停電、断水が発生。
電気が無いと、人はこんなにも不便で何もできないのかと途方にくれた。
コンビニにやドラッグストアは、こんな状況下でも地域の人のために店をオープンして、とても居た堪れない気持ちになった。
誰もが不安で混乱するなか、彼らも自分の家族や友人と連絡を取りたいはず。
彼らと連絡がつかないことで、不安になった人もたくさんいると思う。
停電のせいでレジが使えないから、電卓で手計算で必死に対応してくれていた。
キャッシュレスか普及して現金を持たない人も多いと思うけど、こういう時は現金がないと買い物もできない。
現金は日常的に少しでも持っておいた方が良い。
信号はストップし、車はのらりと徐行しながらたくさん走っている。
ガソリンスタンドも長蛇の列。
インフラが遮断されると、こんなにも街と人は脆いのだなと知った。
ネットも一時繋がらなくなった。
それでも平常心でいられたのは、たまたま僕は家族と一緒に居たからだ。
ネットが繋がらなくなって、スマホが機能しなくなって情報と遮断されると、人はこんなに孤独を感じるとは想像していなかった。
もし家族といなかったら、電池もラジオも何ももたない僕は情報と隔絶され、取るべき行動が分からぬまま手持ち無沙汰で、その場にい尽くすしか無かった。
水も電気も使えないと、こんなに無力なんだな。
シャワーも浴びれないから、汗拭きシートがとても役立った。
正直、自分は大丈夫だと高を括っていた。
何の変哲もない毎日が続くのだと、勘違いしていた。
烏滸がましいけど少しでもたくさんの人に、明日は我が身だと感じて欲しい。
北海道の皆さん、頑張りましょう。
生き方を複数つくるということ
僕はずっと、複業をするべきだと自分なりの働き方を考えてきた。
今回被災して、収入源を複数持つというより、生き方を複数化することが、これから未来的にとても大事だなと感じた。
拠点や関わる人、コミュニティを複数化することで、有事でも自分が孤独化しないためのプラットフォームづくりをする、即ち生き方を複数化することが安心・安全に繋がるのだと思う。