アラサーの独り言

餃子とビールとJEEPを愛する平成生まれの元広告マン、現海外事業コンサルタントの雑記。

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ビジネスマン・ブロガーなど年齢性別問わず全ての人にオススメ 読書の秋にピッタリの“言葉”の本

今週のお題「読書の秋」

 

現代は物と情報が溢れていて、特に物の価値が均質化しています。
そんないまだからこそ、僕が全ての人にとって非常に大切だと感じている要素が2つあります。

 

1つ目は“言語化”するセンスです。
2つ目は“言葉で描くビジョン”です。

 

例えば営業マンであれば、物やサービスの価値が均質化しているからこそ、どんな言葉で相手にその価値を伝えるのか、どんな未来を描いているか、“誰がどんな言葉で伝えるか”がとても重要です。


ツイッターなどのSNSでも、言葉の力の大きさが良くわかります。
思考を言語化して表現するのが上手な人は、
大きな影響力をもって、人を魅きつけることができます。

 

「思考の現実化」や「言霊」もそうですが、言語化に優れていると、その言葉に自分の行動や振る舞いも近づいていきます。
「頭の中で描く言葉が、自分を形成する」のです。

 

そんな言葉の重要性がたくさんの企業の事例と共にわかりやすく書かれているのが、「未来は言葉でつくられる〜突破する1行の戦略〜」
です。

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この本は年齢性別問わず、誰にとっても役立つとても面白い本です。

 

印象的なところを一部抜粋します。

 

ファッションで「女のからだを自由にする」 :ココ・シャネル

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20世紀の前半まで、シャネルが登場するまでは女性の服は今とは全く違うものでした。誰もが窮屈なコルセットを着用し、装飾品に飾り立てられた衣装は動きづらく、スカートの裾は床を引きずっていたと言います。女性たちは贅沢な装飾のために、からだを犠牲にしていたのです。
こうした窮屈で過度な装飾的ファッションに身をまとっていたのは、それが男性の趣味だったからでした。
いわば、男による男のための女性服。からだとともに、心まで拘束されていたのです。
シャネルが、フランスの作家ポール・モランによって「皆殺しの天使」と呼ばれた理由は、こうした過去の常識のすべてを破壊してしまったことにあります。
シャネルの功績で有名なのは、女性服からコルセットを外したことでしょう。
女性服の矛盾にシャネルが最初に気付いたのは、第一次大戦中のことです。男性が戦争でいない間に、女性たちは必要にかられて働くようにらなりました。しかし、装飾的で窮屈な服を纏って、自由に仕事ができるはずはありません、そのときシャネルは、女性のために「着飾るためではなく、生きて働くための服」を追求しようと決めるのです。
例えばショルダーバッグ。
女性の両手を自由にするために考案されたものです。そしてリップスティック。働く女性が外出先でも化粧直しができるようにと、口紅を携帯できるカタチに変えたのでした。
今では当たり前のアクセサリーも、シャネルから始まったものです。そのほか、黒いドレスをつくったのもシャネルが初めてでした。
シャネルがデザインしたのは、女性が自由に生き生きと働く時代でした。シャネルのビジョンは、ファッション業界の将来のみならず、女性の社会進出そのものを導いていったのです。