会社で自己実現しようとするのは変。
自分でやりたいことや興味関心の延長に仕事や会社がマッチするのは自然で良いこと。
ビジョンや軸がしっかりしていると働き方や会社選びに対する悩みは減ると思う。
新卒の就職活動をするときにありがちなのは、自分に合った会社ややり甲斐をそもそも会社に求めて、結果すぐに辞めたりしてしまうケースがある。
それは考え方がそもそも逆なんですよね。
気付いたら会社ベースに物事を考えるようになって、自分の人生の主導権を会社に委ねてしまっているのは不健全だし分が悪い。
自分の意志を持って堂々とアウトプットできる方が会社では生きやすい。
会社員は堂々と嫌われた方が良い
僕は社会人になってから約5年間、広告代理店を退職するまで、ずっと我慢していた。
会社に自分の意見や思想をアウトプットすることを極力避け、皆に嫌われないように目立たないようにしていた。
今は、こういう態度は大きく損をしていたと思っている。
環境に迎合することで、僕は結果的に益々息苦しさを感じるようになった。
自分が居心地よく働くためには、みんなに好かれる必要は無い。
そもそも、会社は世の中で最もバックボーンも価値観もバラバラの他人と共通の時間を共有しなければいけない場所。
だから、好かれることもあれば嫌われるのも当然。
それでも自分に合わない環境だったら転職すれば良い。
日本人は、義務教育の影響からか、我慢や妥協を前提に物事を考える傾向にあると思う。
石の上にも三年が良く使われるのも、まさにそのことの象徴。
自分の価値観や思想をアウトプットする方が絶対得をする。
社会人はわがままな方が得をして、我慢してると損する構造になってると思う。
社会では確実に『アウトプット』だけが評価対象になる。
心の内に秘めていること、不満、願望は全く価値を生まないし何も変えられない。
仕事の95%は糞みたいな作業
広告会社に勤めていたとき、ちょっとだけ僕の仕事への意欲を支えていた言葉がある。
『どんなクリエイティブな仕事も95%は糞みたいな作業』
広告業は一見自由そうに見えるし、実際緩いところもある。
例えば有名な芸能人と仕事で出会ったり、撮影があったり。
実際僕が携わっていた仕事も95%はかなり地道でクライアント対応に追われる泥臭い仕事の毎日だった。
以降、仕事は基本的にすべて泥臭いものだと思っている。
逆に変な期待や幻想を抱いて落ち込まないためにも、全ては糞みたいな作業のうえに成り立つと割り切った方が気が楽になったりもする。
自己分析について
自己分析は就職してからが本当のスタートだと思う。
僕はキャリアの基盤ができる20代に、自分の志向・アイデンティティと向き合いました。
新卒で就活するときに自己分析をしますよね。
僕は、自己分析が一番必要なのはそもそも働き始めてからの20代の時だと思う。
陸上に例えます。
新卒の就活で企業が薦める自己分析は、大会に出る前にフォームやペース配分をひたすら考えている状態です。
スポーツ経験者はもちろん文化系でコンクールなどに出たことがある方は“練習での想像”と“本番”の違いは想像に容易いと思う。
学生のときの就活で行う自己分析は、一度も大会に出た事が無い未経験者が、走ったことがないのに必死に走る自分を想像して創り上げる『虚構の自分』です。
走るフォームは走りながら改善するものですよね。
本番に出場してから修正点が見え、自分のペース配分やフォームの改善点が見えてくるものです。
仕事も同じですよね。
働き方は多様化しているけど、働き方が目的化しては本末転倒です。
感度の高いアグレッシブでいられる20代や30代のうちに働きながら自己分析をし、本当に自分に合ったワークスタイルを見出すことが本来の自己分析の意義だと思います。
自己分析の一環として、『やりたくないことリスト』をつくるのもオススメです。
転職を考えるときは、案外やりたいことよりも「嫌いなこと 」「やりたくないこと」を確認する良い機会になります。
・こんな人と仕事したくない
・残業したくない
・朝早く起きたくない
とか。
リスト化すると、自分がどれくらい無意識に「我慢」と「妥協」を前提に物事を選択していたかがわかります。