アラサーの独り言

餃子とビールとJEEPを愛する平成生まれの元広告マン、現海外事業コンサルタントの雑記。

MENU

引いた相手に対して、北海道コンサドーレ札幌が目指すべき攻撃のポイント。

J1リーグ第4節。

北海道コンサドーレ札幌は、ホーム札幌ドームに鹿島アントラーズを迎えての1戦。

 

この試合、鹿島はコンサドーレ札幌のウィークポイントを上手く突き、お手本のような札幌対策を魅せた。

 

札幌は、スピードある選手に斜めにカットインされたときの守備の対応は課題ですね。

 

コンサドーレ札幌は、一見良い流れを作って崩しきる場面もあったが、得点には至らない。

 

コンサドーレ札幌の攻撃といえば、両サイドをワイドに使い、ダイナミックなサイドチェンジを多用しながら両ウイングが深いところまでえぐるパターンが多い。

コンサドーレがさらに得点を増やすためには、今日の鹿島戦のようにラインを下げてどっしり守備を固めてカウンターを狙う相手に対して、崩し切って得点するパターンを増やすことだ。

 

札幌がダイナミックなサイドチェンジを使うときは、ショートカウンターのときや相手がある程度前掛かりになったときに上手くハマる。

 

鹿島レベルの相手に引き切って守られたとき、札幌はもうワンランク上の攻撃を展開しないといけない。

 

ポイントは、前半終盤に菅がポジションを取った、「相手ペナルティエリアの角」。

 

f:id:saitosaitosaito1009:20190317155952j:plain

今日の鹿島戦のように、ルーカスフェルナンデスやアンデルソンロペスのところで詰まると、彼らの1対1に頼りきらず、もう1~2セッションパス交換と崩すための形が必要。

 

重心を下げた相手を崩すためには、ペナルティーエリアの角でいかに受けるか、が1つの鍵となる。

チャナティップがここでボールを受ける回数が増えると相手にとっては驚異になる。

 

今シーズンはチャナティップのストロングポイントが相手にしっかりと研究されているせいもあるが、チャナティップが良い形でボールを持つときはゴールから遠いケースが多い。

 

チャナティップはもっとゴールに近い位置であのテクニックとアジリティを発揮すれば、PKのリスクがあるから相手は止められない。

 

大事なのは、闇雲に動くのではなく、そこに立つこと。

川崎フロンターレはJリーグで最も“立ち位置”の質に拘るチーム。

 

 

コンサドーレ札幌の攻撃はある程度ミシャ独自の哲学によりポジショニングがオートマチックだが、攻撃のエッセンスにペナ角を突くスタイルが構築されるともっと恐い攻撃になる。

菅がここを使おうとするタイミングと意識は鹿島戦でも感じ取ることができる。

チームとしてその形がもっと浸透し、意識が強くなると重心を下げた相手からも得点を取れるようになる。

 

ペナルティエリアの角でボールを受ける重要性は、非常に高い。

海外ではマンチェスターシティのシルバがここに侵入してボールを受けるのが抜群に上手い。

イニエスタもここで前向きにボールを持った時が一番驚異。

 

今日の札幌VS鹿島は、前半の良い時間帯に1点取れていれば違う展開になったかもしれないけど、鹿島が理想的な形でゲームを制する結果になりましたね。

 

ただ、札幌は0得点で終わらなかったのは良かった。

ズルズル3点を取られてしまうのは課題だが、無得点で終わらず最後まで諦めない姿勢を魅せたのは、ホームで最後まで声を出して応援したサポーターに対する誠意も伝わっただろう。