2018年はこれまでも社会問題となっていたパワハラや飲酒運転、既得権益による組織の腐敗・衰退がより顕在化している。
日本大学アメフト部の悪質タックルを発端とする日本大学理事会、体操宮川選手への暴力・パワハラ、日本ボクシング連盟の不正、吉澤ひとみ氏の悪質な飲酒ひき逃げ事件など。
悪質なパワハラ・いじめ・飲酒運転による事故を防ぐためには、個人の責任追及ではなく、根絶するための仕組みづくり・アイデアが大事だと僕は思っている。
勿論、個人の責任は重いが、メディアを筆頭にいつまでも個人を必要以上に追及・糾弾して追い詰めるのは、無意味だ。
2018年はそんな事例が頻発しているように思える。
社会が、罪を犯した人をひたすら追い詰めるのではなく、そもそも罪を犯すことができない仕組みをつくることに尽力しなければならない。
そもそも、お酒を飲んだら運転ができない仕組みづくり、理不尽なパワハラ・いじめ・暴力を振るえない第3者機関(Third party)の設置義務化、パワハラや暴力を振るうことがそもそもできないスポーツ界。
全て個人の責任追及に終始するのではなく、仕組みの是正を進めないと同じ問題が繰り返される。
これって、世の中の社会問題のほとんど全てに当てはまると思うんですよね。
例えば会社員の業務上横領や経理の改竄も、横領できない・改竄できない仕組みをつくれば良い。そもそも横領や改竄ができるスキームになってることがおかしいのだから。
でも、ワイドショーとかでは個人の自己責任論にばかり話がフォーカスされて、根絶するための仕組みづくりの話はほぼ議論されていないですよね。ただただ個人の責任追及を繰り返すのは、それ自体いじめと同じようなものだと僕は思っています。
2018年発生した話題の社会問題
- 森友学園をめぐる財務省決済文書改竄
- 日本相撲協会の不祥事。日馬富士による暴行事件。貴乃花親方と相撲協会の確執。
- 京都府舞鶴市で行われた春巡業で舞鶴市長が土俵で倒れた際、処置していた女性に対して女性は土俵から降りろとアナウンス。
- 伊調馨さんが告発したレスリング界のパワハラ
- TOKIO山口メンバーによる未成年への強制わいせつ
- 日本大学アメフト部の悪質タックル事件。日本大学理事会の組織体質。
- 紀州のドン・ファン急死。
- 福田財務次官がセクハラ問題で更迭。
- 日本ボクシング連盟 山根前会長による不正。暴力団との交友関係。
- 日大、今度はチア部でパワハラ発覚。
- 体操宮川紗江選手に対する体操協会、コーチのパワハラ。
- 元モーニング娘吉澤ひとみが悪質な飲酒ひき逃げ事故