EZO TIMES

餃子とビールとJEEPを愛する平成生まれの元広告マン、現海外事業コンサルタントの雑記。

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東急エージェンシーを退職しました

約半年前に東急エージェンシーを退職しました。
転職してかなり環境が変わったので、東急エージェンシーにいた頃のことや辞めた理由を振り返ってみました。


広告代理店の価値と辞める理由

東急での僕のポジションは営業でした。
東急AGCに入る前はプロダクションや媒体社で営業やプランナーをやっていましたが、当時から大手の代理店に漠然と入りたいと思っていました。
広告業界で仕事をするなら、とにかく大手に一度入って、有名企業の広告プロセスに自分も携わりたいと、漠然とした動機で入社したました。

 

東急エージェンシーは僕が想像する以上に古い体質の組織でした。

旧来的な風土や仕事のスキームを踏襲し続ける広告代理店は、一部の人材とメディアを媒介するという機能を残してこれからどんどん縮小していくと思う。
特に、地方はこの流れはかなり顕著です。
仕事のセクションが細分化している東京の代理店で働くプレイヤーは、自らの業界に淘汰の波が押し寄せていることは実感しにくいでしょう。
古い体質で代謝が悪い組織では、世の中のニーズの変遷に対応できない。
地方のスケールだと、大手の広告代理店と仕事をする必要性がそもそも無くなり、クライアントのニーズと代理店の機能が乖離していくのは、今後も明らかだと思います。

一個人としては、こういう環境下にこれ以上身を置くこと自体が、20代の僕にとって魅力が薄れ、旧来的な広告業界に見切りをつける大きなきっかけになりました。


広告会社で学んだこと

常に無形のものを扱う広告という商売は、営業としてはかなり鍛えられる。
広告代理店の営業は孤独だとよく言う部長がいたが、確かにあらゆる営業の中で代理店の営業は相応の人間力や対応力が常に問われる。
僕自身は優秀な営業ではなかったが、社会人としてのアイデンティティは間違いなくこの世界で形成され、今スタートアップに転職して前線で平然と仕事がてきているのは、紛れもなく広告業界での経験が礎となっている。
加えて、総合広告代理店の営業だけではなく、デザイナーやライターが多数在籍するプロダクションで働いていたことが、僕の仕事に大きなレバレッジを効かせている。
毎日デザインと隣り合わせで、常にあるべきデザインやクリエイティブと向き合っていた時間は、全ての仕事に通じる哲学、仕事に対する視力を高める。
とはいえ、日々クライアントとクリエイティブの板挟みになるあの環境には今戻れと言われるとゾッとする。
それくらい、20代でそこの立場に身を置けたことが大きな僕の財産となっている。


大手からスタートアップへ。

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東急エージェンシーを辞めて、僕は設立1年目のスタートアップに転職した。
資本は大手HDなので、クライアントソースはスタートアップといえど豊富で、今様々な案件に営業として携わることができている。
スタートアップは、大手の年功序列の組織で10年後に回ってくる仕事のボールが、20代でどんどん手元にくる。
古い体質の大手にいるより、代謝が良い変化に柔軟な組織のフロントに若いうちから立つ方が僕は良かった。

 

今大手の代理店を辞めて独立したり違う世界で活躍する人がたくさんいるけど、仕事や物事に対する見方や考え方が養われるから、そういう意味で旧来型の広告会社にも大きな価値がまだあると僕は思っている。
ただ、ビジネスのニーズとしては前述の通り縮小していくのは間違い無い。
そして、今代理店にいて居心地が良くないと感じている若手は、違う会社に行くともっと活躍できる場所がたくさんある。


1社でキャリアを終える方が珍しい時代だけど、今広告代理店の幹部クラスはそもそも転職すらしたことがなかったり、広告業界しか経験していない人達が多い。
だからこそ古い慣習が未だに踏襲されている。
広告代理店という枠組み、組織のあり方自体がもう古い。


もっとイノベーティブな人材が組織づくりに参画して、従来の広告以外の価値を自らつくるような事業をやるとか、そういう取組みをしないと広告会社のバリューって本当もう下がる一方だと思うんです。
トップダウンや中央集権的な組織の改革はもう時代遅れだしナンセンスで機能しないです。
現状維持は停滞とイコールだし、組織のベクトルが未来に向かってるところに所属するのが若手は良いと思う。


僕は、今までの経験が社内ではアドヴァンテージになっており、会社が割と居心地の良い環境になった。
居心地の良さや働きやすさについては、正直代理店にいた頃と比べると相当良くなった。
ある程度広告業界でキャリアを積んだら違う会社で活躍できる人はたくさんいると思うので、代理店の環境に違和感を感じたりほかに魅力を感じる会社があったら転職するのも良いと思う。