アラサーの独り言

餃子とビールとJEEPを愛する平成生まれの元広告マン、現海外事業コンサルタントの雑記。

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電通の働き方は本当に改革されているのか

仕事で一番涙を流した日

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僕は約5年間、広告代理店で働いてきました。

僕が業界で4.5番手の某広告会社に転職したのはちょうど電通で自殺者が出て話題になった頃でした。

僕は長時間労働そのものは否定しない。


そもそも広告業においては、長時間労働そのものがストレスになる人は殆どいないはずで、問題は古い体質、アップデートしない代謝の悪い組織、そんな風土を踏襲するダメなおっさん達だ。

未だにメディアや広告代理店に華やかなイメージを持って入社する人は稀有だろう。

僕も代理店で働いていた頃は、月の残業時間は100時間をよく超えたり、平日のアフター5は殆ど皆無だった。

それでも、僕自身も労働時間が長いこと自体はそんなに苦では無かった。

 

もし、電通で亡くなってしまった人と同じような想いをしている人が未だに広告業界にいるのなら、それは本当に悍ましいしとても残念な気持ちになる。

実際、同じような仕打ちや苦痛な環境にいる人はまだまだたくさんいるでしょう。

 

僕が社会人になってから一番涙を流したのは、苦労して勝ち取った初めてのプレゼンのコンペとか、クライアントから感謝されたとか、残念ながら何かが報われた時でも無ければ、映画をみて感動したとかでも無い。

 

大手の代理店に入社してすぐ、社内の飲み会があった。

2次会で、僕は直属の上司になる人から理不尽な罵倒をひたすらされ続けた。

 

あまりに理不尽だった。

 

業界内でのキャリアアップを果たして転職した当時の僕にとっては、自分が受けたその行為とあまりに残念な環境に失望した。

その日、帰宅したのは深夜2時頃だった。
家に着いて、すぐに涙が溢れた。


転職して1週間のことだった。

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この日のことは、今思い出してもとても悲しい気持ちになる。

その後もクライアントワークとは関係の無いところで、ほぼ毎日社内でも罵倒され続けた。

 

結果、僕は4ヶ月で退職した。


22時の消灯は根本的解決には繋がらない

そもそも長い労働時間で成り立っていたものを急に22時に会社を消灯したところで、解決されるものは無いどころか、寧ろ残業する社員のストレスは増えたでしょう。

どうせ22時を過ぎても場所を変えて仕事をするのだから。

 

20代や30代の人達が、理不尽なおっさん達のせいで不利益を被る環境は少しでも減ってほしいと思う。

僕は過去の経験をポジティブに昇華するのであれば、あの経験があったからこそ従来の広告代理店の枠組みから退く決意ができた。

 

今も違う形で広告には携わっている。

概ねブルーオーシャンで、過去の経験をポジティブに活かせる環境だ。

僕自身の働く環境は、広告会社時代と比較するとかなり快適になった。

休日も仕事のことが頭から一切離れず、ずっと憂鬱な気分でいることも無くなった。

 

純粋にプライベートも楽しめるようになった。

広告代理店にある程度いれば転職のニーズも充分にあるので、今理不尽なことが理由で辞めたいと感じている人や耐えきれない環境にいる人は、すぐにでも転職して良いと思います。

 

僕は今、とても快適です。